【VGC2017】テテフバルジーナ(JCSオンライン予選使用構築)
PCLでもしかしたら使うかもしれないということになり公開はしないでおいたが結局PCLで1回も使うことなく、公開するタイミングを失ったままになっていたので静かに公開。以下は5月くらいに書いたものです。
環境を読むのがあまり得意ではないのでどの構築にも勝てるような構築を組むことを意識した。 バクアバルジーナの強さを知ってからこれを使っていこうと考え、相手に合わせてガブないしはテッカグヤで詰めていくことを目指した。
技1 |
技2 |
技3 |
技4 |
持ち物 |
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炎の牙 |
剣の舞 |
守る |
ジメンZ |
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地ならし |
鬼火 |
守る |
マゴのみ |
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カプ・コケコ |
10万ボルト |
フリーフォール |
守る |
気合の襷 |
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ヘビーボンバー |
火炎放射 |
宿り木の種 |
守る |
イアのみ |
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挑発 |
守る |
命の珠 |
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イカサマ |
バークアウト |
追い風 |
羽休め |
サイコシード |
以下個別解説
ガブリアス@ジメンZ いじっぱり H108 A92 B4 D204 S100
実数値197-178-116-x-131-135
耐久ラインは特化テテフのムンフォ耐え。Sラインは+1でコケコ抜き。バルジーナのサポートを受けながら積んで地震連打が理想である。また、あまりしなかったがコケコのフリフォ+剣舞ジメンZという動きも可能。序盤から相手の低速高耐久ポケモンを縛っていけるのは強みであった。
耐久はとにかくD方面に固くしてポリ2の冷凍ビームを一回耐えて欲しかった。トリル展開に対してトリル4ターン目に剣舞を積み、切れたタイミングでジメンZをかましてポリ2を飛ばすという展開が可能になる。ちなみにフェローチェの無振り冷凍ビームも確定で耐えて炎の牙で返すことができる。
Sはバルジーナの追い風のサポートがあるので振る必要はないと考えていたがウインディにじならしを採用したことでシナジーを作りたくなったので+1でコケコ抜きまで振った。相手のテテフより遅いことがバれるとヤバいのでそうならないように立ち回るのが非常に難しく感じた。ただそれでも耐久力があるジメンZガブはやはり強かった。
ウインディ@マゴのみ いじっぱり H252 A44 D212
実数値197-149-100-x-127-115
めちゃくちゃDに厚いウインディ。ウツロイドの珠パワージェムまでを耐えるようにした。特化珠テテフPF込みサイキネも耐える。前まではけっこう早いウインディを使っていたのだがある時期からSに振ったウインディを使えなくなってしまった。S無振りでも+1でガブリアスは抜けるので問題ないと感じた。
また、少し前まではHAぶっぱのウインディを好んで使っていたがここ最近のウツロイドの増加に伴い、テテフウインディの並びで出せないことが多くあった。これを解消し、テテフウインディの並びの対面性能を上げるために地ならしを採用することにした。ならチョッキでいいじゃないかと思うかもしれない。チョッキでの採用を見送った理由としては①どうしても守るが欲しい場面が多い。②フレドラ以外の攻撃技の打つ機会が少ない。③いかくポケモンの場持ちをよくさせたい。などが挙げられる。
補助技として前は手助けを採用していたが隣にいるのが珠テテフとジメンZガブリアスでありそこに対して手助けをかける必要性は少ないと判断した。鬼火にしたのはバルジーナがバークアウトを持っているのでバルジーナテッカグヤウインディでのサイクルを回しやすくするという役割を期待してのことである。実際の試合ではギガイアスやテッカグヤ、カビゴン、ミミッキュ、じならしした後、ガブリアスなどに打っていった。たとえ、鬼火を入れたい相手に入らなかったとしても交代先に対してのスリップダメージとして入り無駄打ちになることが少ないのでその点においてはバルジーナテッカグヤウインディのサイクル戦においては手助けに優っていると思った。最もよく打っていたのはカビゴンだったのだが環境が進むにつれて空元気蓄える腹太鼓リサイクルのカビゴンと多く当たるようになってインファイトにしようか迷っていた。が、それよりさらに環境が進むと今度は恩返しポリゴン2に多く当たるようになって最終的には鬼火に落ち着いた。
これまで様々なウインディを使ってきたがどの構築においても一定以上の活躍はしてくれて間違いなくWCS2017最強のポケモンだと思った。ボックスにウインディが10体以上いるのも頷ける。
カプ・コケコ@気合の襷 臆病 H4 C252 S252
実数値 146-121-105-147-95-200
このパーティを強く見せるための飾り。スタンに対して出していくことはまずないが、ドレディアコータス、ガチトリル、雨、イーブイ系の構築に対して出していく。あと極稀にコケコガブでフリフォ剣舞をする。フリフォがあることでなんかよくわかんないおかしなパーティにはまず負けなくなる。あとたまにフリーフォールで唯一ワンパンできるポケモンであるフェローチェを持ち上げられるとなんか楽しい。
テッカグヤ@ウイのみ なまいき H252 B4 D252
実数値 204-121-124-127-168-72
ここまで耐久に割くことで臆病珠コケコのEF10万ボルトを乱数で耐えるまでの特殊耐久を得ることができる。追い風が入っているのでSに割くべきなのではないかとも思ったが追い風下では相手をワンパンできなければ上から叩く意味はあまりなく、ちょっとSに振ることで上からワンパンが可能になるやつはキュウコンとウツロイドくらいである。そもそもこいつらに関しては上取ってようが下取ってようがまあ勝てるのでわざわざ上から叩く意味も薄いと判断した。それよりも火炎放射のダメージ量を少しでも多くすることが大切だと感じた。特に対カビゴン。ラスト11対面になった時に火炎放射でのダメージを少しでも多くすることでリサイクルの回数を増やさせ、火傷を引く確率を高めようとしている。
持ち物には耐久力を最大限生かすことのできる半分回復木の実を選択。ギガイアスのイワZ、A-1ウインディのフレドラ、コケコの10万ボルトなど様々な攻撃を赤ゲージ耐えして宿り木入れてもう一回耐えるといった流れを非常に多く実現できた。
カプ・テテフ@命の珠 控えめ H140 B4 C252 D4 S108
実数値 163-x-96-200-136-129
最初はノーマルZを持たせて手助け自然の力Zでポリ2を飛ばしていくことでトリルを防いだり、コケコを後投げしてテッカグヤ、バルジーナ、レヒレあたりを倒していた。しかし、環境のテテフが挑発を持つことが多くなったため相手のポリ2に後ろにバックされることが非常に多くなりトリルの対策には不十分になってしまった。また、初手ウインディテテフで並べることが非常に多く、その対面だと相手のテッカグヤはそもそも突っ張らないということにも気が付きノーマルZの採用を見送った。
耐久ラインを少しでも上げるためにSを削り最速ペリッパー抜きまでにした。隣のウインディの地ならしによってガブリアスとウツロイドを抜くことができる。
サイコショックは現環境にとても刺さっていると思う。主に打つ相手としてはフワライド、レヒレ、ウインディ、ポリゴン2などである。特にレヒレはフィールドなし珠ショックでH振りだとほぼ2発で落とすことができ、甘えた瞑想を許さずに倒すことができる。ショックにすることで倒せなくなる相手としてはカミツルギ、ガラガラ、コケコなどが挙げられる。とはいえ他でカバーできるようになっているのでそこまでサイキネである必要性を感じなかった。
バルジーナ@サイコシード 穏やか H252 D236 S20
実数値217-x-125-75-159-103
PGLにおいてもっとも有名なWCSの構築のバルジーナの配分。
固いの一言に尽きる。コケコのフィールドなしデンキZが半分、テテフのムンフォも半分、さらにはぺリゴルのミズZ+しおみずまで耐えたこともある。バルジーナは早くて挑発を搭載する型か遅くてバークアウトを多く打つようにする型の2種類が存在するがとにかくバークアウトをたくさん打ってカグヤやガブの補助をしたかったので後者を選んだ。一番の魅力は任意のタイミングで追い風を貼ることができることであるのだがいかんせん下から貼ることにはなるので急所とか氷とか雪崩怯みとかありえないくらいに被弾するのが欠点。
<辛いポケモン>
・プテラ
特に緊張感のやつ。プテラに対しては威嚇を入れるためにウインディを出し、タイプ相性有利を取るためにテッカグヤを出していくのだがそのどちらも実を持っているため非常に辛い立ち回りを強いられる。バルジーナの追い風も相手の追い風で意味がなくなってしまう。なにより上からの雪崩が一番のストレス。同じ理由でスカガブもキツイ。JCS予選においても雪崩怯みでいくつもの試合を落とした。
・スカーフガブリアス
スカガブ自体は追い風を貼れば余裕で倒せるのだがやはり岩雪崩とかいうクソ技に幾度となく殺された。雪崩怯み1割くらいになりませんかね...
サイコショックを2回打てれば倒せるが、ワンパンすることができないのでサイクルの中で倒していくことが必要になってくる。その中で濁流による命中ダウン、急所、宿り木外し、半分回復木の実などこちらのサイクルにひとつでもヒビが入るようなことがあると瞑想を積まれて詰まされることも多くあった。ただ、バクアを2回いれたのにムンフォ急所2回でガブとバルジーナを突破してきたあいつ絶対許さんからな!
<最後に>
理想的な立ち回りができれば(急所とか技外し、怯みがなければ)明確に勝てない構築はメレラキくらいになったと思う。JCSで落とした試合の9割は急所や技外し、怯みの絡んだ試合になってしまっており、16-4を出すのが精一杯であった。裏を返せば今回のような1個の負けが非常に響いてくるような大会では使うべき構築ではないのではないかと思った。去年までのような45戦での勝負ならもう少し良い結果を得られたのではないかと思う。